有害物質や危険物の輸送に関する規制強化_米国から

アメリカで危険物や可燃性の高い液体等の輸送に関する規制の改訂、厳格化の動きが続いています。
鉄道での輸送に関する届出や許認可、鉄道車両の検査等、様々な規制案が公表されているほか、ニューヨーク市やピッツバーグ市では危険物等の道路輸送の際の車両での輸送に関しても事前の手続き等を検討しています。
米国やカナダではシェールオイルを輸送する鉄道事故が起こっており、今年に入り危険物の輸送に関する規制強化の通知等が毎月公表されています。

米国では、2004年に運輸省にパイプライン危険物安全課(PHMSA)が設置されました。米国内のパイプラインと陸上、海上、航空における危険物の輸送に関する安全性の確保、人の健康安全と環境保護を管理しています。

米国内のこの危険物の輸送に関する規制強化の動きは、今後国際的にも議論される方向のようで、2015年6月にスイスで開催される国連会議において論議される予定が公表されています。

国連の同委員会の座長は、米国の労働安全衛生局(OSHA)であり、国際的な基準やラベル制度の一致(調和)等について協議されるようです。

日本を含めた国連加盟国では、国際的なルールとして同等のルールが適用され、一部日本語訳が公表されています。