環境・サステナビリティに関する実務教育

先週の座談会では、4時間余りにわたって国内外にわたる環境や持続可能性に関する楽しい議論をさせて頂きました。第一線で活躍されている、違った専門分野の方と同じテーマについて議論するのはとても勉強になります。

環境分野のソリューションは、各地域の自然環境や国の歴史文化、ビジネス慣行など、様々な要素を踏まえて成熟していっています。そのため、各国や各地域での違いもあります。そうした違いを知ることで、新たなビジネスのヒントや、現状のアップデートにつながるものもでてくるかもしれません。

今は環境関連の業務の大部分は、実務を通じて習得するOJTがほとんどですが、環境ビジネスに直接役立つ知識や知見を短期間に修得できる大学や実務教育の場が日本にもっとできてもよいのではないかというご意見もありました。

ちょうど、一昨日、米投資銀行モルガンスタンレーがInstitute for Sustainable Investment (持続可能な投資に関する研究機構)を設立したという発表がありました。今後、5年間で約1兆円の金融資産を社会・環境面にプラスの影響をもたらすインパクト投資をすることや、コロンビア大学と提携したフェローシップ・プログラムなどが含まれています。大学へのプログラム支援を通じて、環境や社会面の課題に対して、市場メカニズムを活用した金融商品や枠組みを開発していく方向のようです。アメリカをはじめ、海外の大学の環境・持続可能性に関する教育プログラムは、豊富な資金をもとにどんどん進化していきそうです。

なお、座談会は今後2か月に一度程度の頻度で実施する予定です。

どのような形態にするかまだ検討中ですが、”環境”を一つの軸に、まだ日本であまり紹介されていない海外や関連する国内の最新動向などを取り上げていきたいと思っています。議論は半分くらいは、その他の話題に派生しますし、そのなかで面白い内容も多いのですが。

ご関心がある方には、ご案内させていただいております。所属等をご登録いただく形になっておりますので、こちらからご連絡ください。