SASB_エネルギー資源部門のドラフト開示

先週、アメリカのSASB (サステナビリティ会計基準機構)から、エネルギー資源業界のガイドラインが公表されました。昨年からヘルスケア、技術・通信、金融と、相次いで各業界での持続可能性に関する重要事項を公表していますが、今回は石油や天然ガスの以下8分野について、非再生資源(Non-Renewable Resources)としてガイドライン素案がでています。4月中旬まで、3か月のパブリックコメント期間になりました。

  • Oil & Gas – Exploration & Production(石油ガス:掘削・生産)
  • Oil & Gas – Midstream(石油ガス:ミッドストリーム)
  • Oil & Gas – Refining & Marketing(石油ガス:精製・マーケティング)
  • Oil & Gas – Services(石油ガス:サービス)
  • Coal Operations(石炭)
  • Iron & Steel Producers(鉄鋼生産)
  • Metals & Mining(金属・鉱業)
  • Construction Materials(建材)

昨日、国内の環境金融・CSR関連の第一人者の皆様との新年会があり、SASBの動きも話題に上がりました。欧州でも自然資本や統合報告などの動きは多いですが、アメリカの動きは実務的で大きな流れになることが多いので、企業評価において重要な動きになっていきそうです。Webや専門誌以外ではなかなか日本には情報が伝わってきませんが、ドラフトは登録だけで入手できますので、早めに方向性をつかみ、うまく自社の情報開示方針や企業戦略につなげていって頂きたいと思います。