アメリカでナノ物質の報告義務案

3月下旬にアメリカ環境保護庁(EPA)で、化学物質の規制をするTSCA(Toxic Substance Control Act, 有害物質管理法)の規則改定案が示され、ナノサイズ(およそ100ナノメーター以下)の化学物質に関する製造・加工事業者等に、電子届出義務を課す内容となっています。

規則案が施行された場合、6か月以内の報告義務が課されるほか、新たな物質には製造から135日以内に届けることが求められるようです。

7月までパブリックコメント期間になりますが、小規模事業者へ免除措置が含まれています。

ナノメーターのイメージは、人の髪の毛がだいたい8万~10万ナノメーターということですので、その100分の一くらいの大きさのものを指すようです。ナノサイズの物質の製造から廃棄にわたる各段階で、健康や自然環境への影響が懸念されているものもあり、情報開示の規制が課されるようになったようです。