中国土壌汚染防治法(2019年1月1日施行)

8月末に中国で土壌汚染管理に関する法律”土壌汚染防治法”が成立し、2019年1月1日から施行されることになりました。

基本的にこれまで発行されているガイドラインや通知の考え方に沿っていますが、施設の移転や閉鎖時だけでなく、建設工事や操業時の土壌汚染リスクの予防も義務付けられており、違反の際には罰金や罰則などが規定されています。

中国の土壌汚染対策の法制度は、欧米と同じリスクベースの考え方で設計されており、リスク評価や行政からの承認等の手続きが含まれ、日本の土壌汚染対策法とはかなり違う面が多いですが、ルールが明確になり、進めやすくなるメリットもあるでしょう。

中国でも本格的な土壌汚染対策が必要な時期になりました。

今回制定された法律はこちらから。

(参考)これまでの中国の主な土壌汚染関連政策:通知・ガイドライン等

  • 2014年2月:土壌汚染調査浄化等に関する技術ガイドラインが発行(2014年7月1日施行)
  • 2014年9月:分析手法に関するガイドライン(HJ 703-2014. HJ704-2014)
  • 2014年10月:汚染技術ガイド(15の浄化技術等)が発行
  • 2014年11月:土壌分析手法一部更新
  • 2014年11月:企業の土壌汚染調査・浄化に関するガイドライン(試行)公表
  • 2015年1月:土壌環境基準案公表 (基本29物質、選定89物質)
  • 2015年2月:土壌汚染の専門知識がある国や地方の行政官等のリスト公表
  • 2017年7月:土壌汚染対策試案の施行
  • 2017年8月:土壌汚染防治法案公表
  • 2018年:土壌汚染防治法制定(2019年1月1日施行)